女性でも実現可能!年収1000万円以上を目指せる女性になるには?
世間一般ではエリートと言われる年収1000万円。1000万円プレイヤーとも呼ばれ、働く人であれば誰もが夢見る年収なのではないでしょうか。年収1000万円の手取りは、税金や社会保険料などで300万ほど引かれるためおよそ700~800万円ぐらいです。共働き世帯でない限り、男性でも1000万円の年収に達することは難しいと言われる中、年収1000万円を叶えている女性は一体どれくらいいるのでしょうか。
目次
1.年収1000万円以上の女性ってどれくらいいるの?
これは国税庁が2017年に調査した日本の給与所得者の実態統計です。
人数 | 全体の割合 | |
---|---|---|
1,000万円超 1,500万円以下 | 109,000人 | 0.6% |
1,500万円超 2,000万円以下 | 22,000人 | 0.1% |
2,000万円超 2,500万円以下 | 10,000人 | 0.1% |
2,500万円超 | 7,000人 | 0.0% |
合計 | 148,000人 | 0.8% |
この表を見ると年収1000万円以上稼ぐ女性の割合は、日本全国の女性給与所得者のうちわずか0.8%です。しかしそれでも人口にすると14万8千人もいるというのが驚きです。
年収1000万円超 1500万円以下の女性は10万9千人もいますがそれでも全体の0.6%で、さらに1,500万円超 2,000万円以下となると全体の0.1%まで減り、2,500万円越えともなると0.1%を切る結果となりました。
日本の給与所得者のうち、年収1000万以上の割合は全体の約4.3%と言われていて、つまりこれは日本人の25人に一人の割合ということになります。また転職のDODA(デューダ)の集計では年収1000万円を超える男女全体の割合は20代で0.3%、30代では1.8%という結果でした。
DODAの調査によると30代になると1000万円を稼ぐ人が20代に比べて6倍に増加しているということが分かりますが、あくまで男女全体での割合なので女性のみでは6倍ほどの増加は見込めないことからも、年収1000万円以上の女性がいかに希少な存在であるかが分かります。
2.女性が年収1000万円以上を目指せる職業とは?
年収1000万円以上になるような仕事というと、みなさんはどんな職業を想像しますか?
一般的には医師や弁護士、投資家、政治家や大学教授、芸能人やスポーツ選手などがすぐに思いつくかもしれません。他にもパイロットやジョッキー、ボートレーサーやマグロ漁師などもありますが、このうちのほとんどは一般的な女性が転職を目指すには現実的な仕事ではありません。では女性が目指せる年収1000万円の仕事にはどんな職業があるのでしょうか。
2-1.不動産鑑定士
不動産鑑定士とは対象物件の周辺環境や、様々な条件を考慮して不動産を鑑定し、その物件に見合った適正な価格を導く仕事です。不動産鑑定士の勤務先は「不動産系」と「金融系」に大きく分けられます。
不動産系であれば不動産鑑定事務所や不動産会社、金融系であれば銀行や証券会社、コンサルティング会社などです。不動産鑑定士は勤める職場によって貰える給料に雲泥の差があり、不動産系は比較的年収が上がりにくい傾向にありますが、年収1000万稼ぐために有力なのは金融系の企業と言われています。
金融系の不動産鑑定士は、投資の対象となる不動産の価値やリスクの評価、M&A(企業の合併・買収)の対象となる企業の財務、人材などの価値やリスクを精査することが主な仕事です。勤務先として大手生命保険会社や大手デベロッパー(開発業者)、メガバンクを選んだうえ、その企業の金融資産を統括する資産運用部門や投資部門に所属するのであれば、年収1000万円も夢ではないと言われています。
2-2.宅地建物取引士(宅建士)
宅地建物取引士(宅建士)とは、国家資格の名称です。宅建士は宅地建物取引の専門家として、専門的知識をもって適切な助言や重要事項の説明等を行い、消費者が安心して取引を行うことができる環境を整備する役割があり、国家資格の特性からもその仕事内容は独占業務となります。
宅建士の仕事は主に不動産の売買・賃貸とだけなく、不動産の仕入れや保険会社との交渉などで、消費者に対する不動産取引法務のプロとして宅地や建物の円滑な取引を行います。勤務先は不動産以外にも、建築関係や金融関係にもニーズがあります。
会社によっては毎月5千~5万円の資格手当が支給され、一般的に平均年収は500万円前後ですが、宅建士の資格を営業職で活かせれば、年収1000万以上になることも可能と言われています。
2-3.MR(エムアール)
MR(エムアール)とは「医薬情報担当者」のことで、医薬品の品質や有効性、安全性など、薬に関するさまざまな情報を収集し、病院や医師に提供することが主な業務です。
そして医師たちに病気の治療に最適な処方薬として自社の薬を選んでもらい、売上を上げていく仕事です。薬や医療の知識というと薬学部や理系出身でなければ就くことが難しいイメージですが、MRの約半数は文系出身者と言われ、幅広い未経験者にも門戸が開かれています。
またMRに転職した場合、「MR認定試験」に合格する必要があるため、入社半年間は勉強漬けの日々になるようです。MRにはそうした専門的で高いスキルが要求されるため、その対価が年収に反映され、入社10年目あたりから年収1000万を超えると言われています。
2-4.大手商社勤務
商社の正社員も年収1000万円以上貰えることで有名な職種のひとつです。ただし1000万円を超える年収となるには、大卒である条件があり、中でも経済学部・商学部・法学部の出身者が多い傾向にあり、さらに体育会系のタフな人材が求められるようです。
また商社で仕事をするには、コミュニケーション力も必須で、経済や政治に強いことも重要視されます。また大手商社であれば20代で1000万円稼ぐのも夢ではありませんが、最低限英語ができないと活躍できません。
それは20代後半でほとんどの社員が海海外赴任となるためです。また商社の場合、どちらかと言えば男性優位の業界なので、女性の場合一般職や総合職で入社し、結婚相手に商社マンを選んで年収1000万円の生活を送る人の割合が圧倒的に多いと言えます。
2-5.YouTuber(ユーチューバー)
YouTuberのジャンルには様々ありますが、基本的にはゲーム実況や面白いことをやったり、家電やガジェットなどの新商品を紹介するのが主流です。活躍している有名なYouTuberには男性が多いイメージですが、実はメイクや美容、料理など、女性ならではの得意ジャンルを活かした女性YouTuberたちもたくさんいます。
大食い動画で有名な木下ゆうかさんは、言葉が分からなくても楽しめる大食いコンテンツが海外でも人気となりました。そしてチャンネル登録者も400万人を突破した結果、現在女性YouTuber第一位に君臨し、年収3000万円超えを実現しています。
ほかにも堪能な英語力を活かして活躍する女性YouTuberや、普段は看護師として働きながら美容系の動画の人気YouTuberとして活躍している女性もいます。このように自分の得意なジャンルさえあれば女性でもYouTuberとして活躍し、年収1000万円以上に到達できる可能性は十分にあります。
3.女性が30歳で年収1000万円を目指せる業界とは?
一般的に女性でも30歳で年収1000万円を目指せると言われる業界は次の通りです。
- 銀行・保険会社
- 投資・証券会社
- 総合商社
- マスコミ業界(広告・テレビ局)
- IT・メーカー
- 外資系コンサルティング業界
メガバンクや保険会社も、総合職であれば一部を除き年功序列でほとんどが30歳で1000万円を狙えます。また投資・証券会社はベース賃金とボーナスが高いうえ、成果主義が導入されているため頑張り次第では30歳で3000万円に到達できるとも言われています。
総合商社も同様に、景気による差や海外勤務経験、部署による残業時間の違いなどの条件によって多少の幅はあるようですが、30歳で年収1000万円を目指すことができる業界です。
広告やテレビ局などのマスコミ関係も、大半が残業代によって構成されているという声もあるくらい長時間労働が求められるようですが、キー局であれば30歳で1000万円を超えることは十分に可能です。
またIT業界も職種によっては比較的年収が高いことで知られ、IT企業の会社員として年収が1000万円以上に到達できるのは、ITコンサルタント・プリセールス・プロジェクトマネージャー・CTOといった、高いコニュニケーション力とマネジメント能力が求められる職種と言われています。
他にも外資系コンサルティング業界も仕事はハードですが給与も高水準のため30歳で1000万円は優に超えられるようです。
年収1000万円に到達できる業界に共通して言えるのは、長時間労働かつハードワークであるということです。そして男性中心の環境の中、プレッシャーのある仕事も日々こなしていく必要があるため、女性がこれらの業界で年収1000万円になるようなトップを目指して働くには、心身ともにタフであることが最低限の必須条件となります。
4.個人事業主として女性が年収1000万円は可能?
女性が会社員として年収1000万円を超えることは、上に挙げた職業や業界に勤めていることが前提条件となります。したがって高度な知識やスキルの他、長時間労働やハードワークを求められるため全般的にハードルが高めです。
会社に勤める給与所得者のうち、年収1000万円以上の割合は全体の4.3%ですが、実はこの4.3%には個人事業主は含まれていません。個人事業主の場合、会社のように男女による賃金の差がないため、女性も平等に年収1,000万円のチャンスを手にすることができます。また給料が定められていない分、年収1000万円どころか、そのビジネスが成功すれば1か月で1000万円を稼ぐことも可能となります。
しかし独立し個人事業主として年収1000万円手にするのは、会社員として給料で年収1000万円貰うのと同じ手取り額にはなりません。個人事業主になれば、会社に勤めていた時には考える必要のなかった経費もかかります。
仕事で使うパソコン、IT機器、飲食代、書籍、セミナー代金といった投資もすべて経費として計上できますが、個人事業主は会社員のように給料から税金が引かれるわけではありません。そのため自分で稼いだお金の売り上げに対して確定申告を行い、自分で税金を納めなくてはならないので、本業の他に経理を含めた事務作業も自分で行う必要があるため大変手間も時間もかかります。
個人事業主で年収1000万と言えば、リッチな生活ができそうなイメージですが、会社員のように毎月同額の給料が貰え収入が安定するわけではありません。さらに福利厚生も有給も退職金もないので、個人事業主の年収1000万円は会社員の年収500万円に相当するとも言われています。
さらに2017年には、所得格差を縮めるために、高所得層を対象に税率改定と給与所得控除が見直されることとなり、年収1000万円を超える所得者の所得税が増税対象となりました。そのため節税をして収入を増やしたいと考えるなら、独立して個人事業主になるのも一つの方法ですが、頑張って年収1000万に到達したとしても、収入に反映される額は思ったよりも多くありません。
そのため個人事業主になるということは自由である反面、こうしたリスクも同時にあると考えておいた方がよいでしょう。
5.年収1000万円を目指せる女性になるためには?
手堅く年収1000万円を稼ぐ女性に最も多いと言われているのが、女医や弁護士などの有資格者です。こうした職種の女性たちの多くは学生時代から勉強に明け暮れ、難関な受験を突破して資格を取り、さらに人一倍努力を重ねて今の地位を確立しているため、いわば努力の賜物です。
半面、何の努力もせずにアイデアと運だけで年収1000万円を叶えた女性たちもたくさんいます。彼女たちの多くは時代のニーズを先読みし、それを商品やサービスに落とし込むスキルに長けているのが特徴で、その多くは主に美容やリラクゼーション関係の起業家として成功を収めているようです。
また自分が最も興味のある専門分野の仕事に就いて年収1000万円以上の報酬を手にしている女性たちもいます。この場合「自分が楽しんでできる仕事」というのが成功の秘訣の要です。日々長い時間を費やす仕事だからこそ自分が楽しめる環境に身を置くことで生産性を上げることができ、それがそのまま年収に反映されていると言えます。
6.まとめ
結論を言えば、誰にでも年収1000万円を目指せる可能性はあります。
ただし正社員は業界や勤務先次第、個人事業主や経営者はセンスや才能や運により、実現できる可能性は大きく異なってきます。そして何より、年収1000万円以上を目指せる業界や職業は、男女問わずその仕事に就くことのハードルがとても高いということです。
年収1000万円オーバーは男性であっても至難の業ですが、女性にそのチャンスが全くないわけではありません。
2016年には「女性活躍推進法」が施行され、今後はますます女性が活躍する時代になると言われています。自分が進みたいキャリアの方向性によって、どのスキルをどのレベルまで高めるかは異なりますが、年収1000万円を目指すなら、まずは自分のコアとなるスキルを身に付けましょう。
今は女性も自立して働く時代。そんな中「手に職を付けて働きたい」と考える女性が増えていますが、時代や年齢を問わず長く働くことができるCADオペレーターの仕事は女性に大変人気があります。
単なるCADオペレーターのままでは平均年収の上限も350万程度ではありますが、将来設計を目指すのであれば年収500万円も目指すことも十分可能です。さらに独立してフリーランスになった後も大手クライアントとのパイプさえあればそれ以上の年収を見込むこともできるでしょう。
とはいえ、専門技術を習得するには時間もかかる上、予想外にお金もかかるもの。そんな時は就職支援付きの無料CADスクールに相談してみるのもおすすめ。未経験の方でもゼロから無料でCADの技術を学ぶことができるので、はじめての方でも安心です。さらに専門職への就職にも強いので「スキルを身に付けたはいいけど仕事先がない…」と悩む心配もありません。
大切なことは、身に付けたスキルのうち「今後どの部分を自分の強みとしたいのか」を明確にすることです。そのうえで「年収1000万円を叶えたい」というモチベーションを原動力にし、無理なく効率的に行動に移しながら、自分にあったキャリアパスを探してみましょう。
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