【例文付】CADオペレーターの志望動機|書類選考を通過する書き方とは?
専門職であるCADオペレーター。いざ希望求人に応募しようと思った時「履歴書の書き方が分からない」と困る方も多いはず。中でも「志望動機」については合否を大きく左右する項目だけに、そう簡単には思いつかないものです。今回は未経験者や初心者CADオペの方でも効果的にアピールできるよう、具体的な例文のほか好印象を与える自己PRと履歴書の作成方法もご紹介。ポイントをしっかり押さえて書類選考を突破しましょう!
目次
1.CADオペレーターが志望動機を書く時のポイントは5つ!
CADオペレーターの仕事は緻密な作業が続くハードな仕事であるため、本人の強い意志が必要です。
それゆえ、採用する企業は「なぜ応募したのか?」「なぜこの仕事を志望したのか?」という理由について強い関心を寄せています。 特に、経験の浅いCAD初心者や未経験者の場合は、書き方一つで自分を最大限アピール出来る機会となるため、このチャンスを大いに活かしたいところです。
ではどのような内容を伝えれば、企業側にも魅力的な人材だということをアピールできるのでしょうか?
CADオペレーターの志望動機を書く時のポイントは主に次の5つです。
- 業界・企業・職種に興味を持ったきっかけをアピールする
- 専門的な技術や知識に関する前向きな姿勢をアピールする
- これまでの経験やスキルを、どのように活かしていきたいのかを伝える
- 設計チームの一員として適応できるコミュニケーション力もアピールする
- 入社後には会社に貢献していきたいという抱負も伝える
志望する業界や企業について、どういったところに魅力を感じたのかを伝えることはもちろん、CADオペレーターに対して企業が求めていることはCADを操作できるスキルです。
さらに資格やCADの経験が少しでもある場合は、その内容についてのエピソードも書き加えると、より一層高い信頼を得ることができるでしょう。
自分のスキルにまだ自信が持てない初心者の方は「なぜCADへの興味や関心を持ったのか?」「将来CADを使いながらどんな仕事をしていきたいのか?」など、実際の体験談を交えながら将来のビジョンを示すことも有用な方法です。
しかし技術職だからといって、CADのスキルや専門知識ばかりをアピールするのも望ましくありません。
CADの仕事は、設計士だけでなく、営業や業者、現場監督や職人などさまざまな人たちとコミュニケーションを図りながら進めていきます。そのため、組織の一員として活躍できるという、適応能力についてもしっかりとアピールしておきましょう。
2.採用率が必ずUPする!志望動機の例文2パターン
でも実際に一から自分で書くとなると、完成させるまでに時間がかかるうえ、なかなかいい文章が思い浮かばないものです。 そして、未経験者と実務経験者ではアピールすべきポイントも異なるので、何をどう書いたらいいのやら…と頭を抱えてしまう方も多いでしょう。
そんな時は、まず例文を参考にしてみるのが一番です。ここでは、未経験者と実務経験が少しだけあるCAD初心者の2パターンに分けてそれぞれご紹介します。
2-1.CADオペレーター未経験者の場合
まったくの未経験からCADオペレーターを目指す場合、積極的な姿勢を示すことで好印象を与えることができます。
また前職では、設計事務所で3年間事務を担当していました。備品管理や電話対応など、全社員のサポート業務がメインでしたが、図面や資料などを整理しているうちに設計という仕事に興味を持ち始めました。
そして、建築士がCADで設計図を描いている姿を間近で見ているうちに、自分でも図面を描いてみたいと思うようになり、独学でCADを始めました。空いた時間に、毎日本を見ながら操作しているうちにCADの面白さに引き込まれ、もっと設計について専門的に習得したいと思うようになり、現在はスクールで図面の描き方を基礎から身に付けながら、建築CAD検定試験3級の資格取得を目指し勉強中です。
もし貴社で働く機会を頂けましたら、さらなるスキルアップを図りながら、一日も早く活躍できるよう精一杯頑張らせていただきたいと考えております。
企業側は、未経験で入ったその人が、どんな風に頑張り、持っているスキルを活かしてくれるのか、という側面からも評価をします。
したがって、具体的に情報をアピールし、未経験者が入社後に頑張っている姿をイメージできる志望動機であることが重要です。
2-2.CADオペレーター初心者の場合
キャリアの浅いCADオペレーターの場合、前職と関連する専門の知識と熱意を示すことで好印象を与えることができます。
現在勤めている会社ではCADオペレーターとして、デジタルカメラやカーナビなどの設計補助業務に約1年間携わっております。正確でスピーディーな図面を仕上げるスキルを設計者やクライアント企業に評価していただくことも多く、難易度の高い案件を任せてもらうなど、技術面以外においても信頼関係を築きながら日々業務に従事して参りました。
またCADソフトに関してはAutoCADを一通り扱えるほか、スクールでCATIAの操作も習得しました。現在は、機械設計について基礎から学ぶため、機械設計技術者試験3級に向けて独学で勉強中です。貴社事業の成長のために精一杯頑張らせていただきますので、是非一度、面接の機会を頂戴できましたら幸いです。
現在の仕事における仕事内容や周囲からの評価も明記しておくと、採用担当者にとっても印象が深まります。
また、業務上で使うことが想定できるスキルやCADソフト以外にも、信頼関係の構築力についても積極的に記載しておくと、さらにプラス評価につながります。
ポイントは「企業や仕事の魅力に対して、自分のどういうスキルや経験が活かせるのか?」と考えることです。 そうすれば、自分の良さが伝わるようなオリジナルの志望動機をスムーズに書くことができるでしょう。
3.未経験者&初心者必見!高評価される自己PRの書き方
高評価される自己PRを書くには、事前に「自己分析」と「企業分析」を明確にしておく必要があります。
これら2つの分析がしっかりできていない状態で履歴書を書き始めると、企業の求めている人物像からは大きくかけ離れてしまうからです。
そうなってしまうと、企業の採用担当者は自社の求める人材としてミスマッチであると判断し、不採用にもなりかねません。
まず最初に自分について明確な「自己分析」をする方法は次の通りです。
① あなたの長所と短所をメモ用紙に箇条書きに挙げる
② 箇条書きが終わったら、次はその内容を見やすくまとめる
③ あなたが今まで一生懸命努力してきたことも書き出して一緒にまとめる
このように、あらためて自分についての情報をまとめながら整理することによって、隠れた長所や才能が見つかることもあります。
そういったオリジナルのアピールポイントがあれば、自分を客観的に捉えることができる魅力的な人材だと、企業側にも印象付けることができるでしょう。
続いて「企業分析」をする方法は次の通りです。
① 企業理念・設立年度・資本金・所在地など企業の基本的な情報を調べる
② 扱う商品やサービスなどの事業内容や同業界での位置付けを調べる
③ 人事・教育制度や採用情報について調べる
④ その企業についての「良いと思う点」「気になる点」を挙げる
⑤ 自身の希望と照らし合わせ「自分に合った企業かどうか」を分析する
このように、企業の特徴や求める人物像を理解できたら、自分が求めるポイントと拘らないポイントを絞っていきます。
そして「自己分析」で見出した、自分の長所・短所や価値観などの特徴と照らし合わせてみると、志望する企業が自分とマッチしているかについてもすぐに判別が付くはずです。
こうして「自己分析」と「企業分析」を丁寧に行いながら、企業が求める人物像を見極めていくと、自己PRすべきポイントが自ずと見つかるでしょう。
4.書類選考で好印象を与える履歴書の書き方とは?
どんなに素晴らしい志望動機や自己PRが完成したとしても、肝心の履歴書が雑であれば台無しです。
各企業の人事担当者は、まず履歴書に書かれた限られた情報の中から、応募者の熱意を探ろうとします。そのため、顔写真や書き方だけでなく、手書きの筆跡や書かれている内容などが、あなたの意欲の高さを判断する材料となるのです。
また、履歴書はほとんどの場合フォーマットが決まっていますが、各メーカーごとに項目欄の内容が若干異なります。
ここでは、どの履歴書にも共通する書く時のポイントと、基本情報の書き方について詳しく解説します。
4-1.効果的な履歴書を作成する5つのポイント
履歴書を書く時のポイントは次の5つです。
- 基本的に手書きで書く 履歴書は基本的に手書きで、そして職務経歴書はパソコンを使って作成するのが一般的です。
- 黒いボールペンを使う 鉛筆やシャーペンなど、消しゴムで消すことができる筆記用具で書くのはNGです。
- 修正液や修正テープは使用しない 書いている途中で間違えた場合でも、修正液や修正テープは使ってはいけません。
- 文体は「です・ます」調で統一する 採用担当者が読みやすいよう、文体は「です・ます」調(敬体)で統一しましょう。
- 誤字・脱字のチェックを入念に行う 誤字脱字があるだけで、確認不足でミスの多い人という印象を与えかねません。
また最近はWEBでの応募も増えています。
こういった場合は履歴書もすべてパソコンで作成する必要があるでしょう。
中には、筆跡確認も含めて、自筆の文字から人物像をイメージする採用担当者もいます。
そのようなケースに備え、氏名のみを手書きで、他はパソコンで作成するというのも一つの方法です。
またフリクションなど、消すことができるペンもふさわしくありません。
履歴書を書く時は、必ず黒インクのボールペンかサインペンを使うようにしましょう。
ミスした時は必ず新しい用紙に一から書き直しましょう。
本番前には、下書きも兼ねて、1枚見本を作っておくと安心です。
「だ・である」調(常体)では、印象が固くなりすぎてしまいます。
そのためできるかぎり柔らかい表現を用いてまとめるよう心掛けましょう。
特にCADオペレーターは緻密で正確な作業が求められる仕事です。
好印象を与えるためにも、書き終えたら入念なチェックを忘れないようにしましょう。
4-2.採用担当の目に止まる履歴書の書き方
基本情報の書き方は次の通りです。
日付
・提出日、もしくは前日の日付を記入する(郵送の場合は投函日を記入)
・面接に持参する場合は当日の日付を記入する
・西暦、和暦はどちらでも良いが履歴書内で統一する
写真
・3×4mmまたは2.4×3mmのいずれかのサイズ
・3カ月以内に撮影したもの
・カラーで正面から撮影され、本人単身胸から上が写っているもの
・好印象を与える表情、服装に気を配る
・書き損じることもあるので、写真は最後に貼る
・万一剥がれた場合に備え、写真の裏に名前を書いてから貼る
※カラー、モノクロは問わないが、指定がなければカラーの方が無難。
※私服ではなく、ジャケット・シャツを着用する(男性の場合ネクタイも必須)。
※スナップ写真や、一度貼ったものを再利用することもNGです。
連絡先
・自宅に固定電話がない場合は、携帯電話のみでOK
・日中連絡がつきやすい番号を記入する
・携帯の場合、連絡可能な時間を記入する
・メールアドレスはPCもしくは携帯どちらでもOK
印鑑
・実印でなくとも三文判でも可能
※シャチハタは不可です。
年齢
・記入時点の年齢を記入する
学歴
・西暦、和暦はどちらでも良いが履歴書内で統一する
・高校、専門学校などから記入する(義務教育については書かなくてもOK)
・学部・学科・コース名などを記入する
また、応募する職種に関連する専攻・研究テーマはさらに詳細を記入する
・学校名は、略さず正式名称で記入する(例:NG「高校」→OK「高等学校」)。
職歴
・西暦、和暦はどちらでも良いが履歴書内で統一する
・時系列に記入し、会社名は略さずに正式名称で記入する
・会社名の横か次の行に業種と従業員数を書き、簡単な職務内容を記入する
・応募内容に関連する職務内容があれば、特に強調して記入する
・異動などで部署が変わっている場合、異動先の部署名・異動年月を記入する
・企業の吸収合併などで社名が変わった場合は、株式会社○○(現△△株式会社)と記入する
・現職の退職日が決まっている場合は「平成30年 3月 株式会社○○○○ 退職予定」と記入する
・最終行に「現在に至る」と記入し、その下の行に右寄せで「以上」と記入
※職歴の行が足りない場合は、履歴書にはある程度までの職歴内容を書きましょう。
そして最後に「詳細は職務経歴書に記入」と追記してもOKです。
資格
・西暦、和暦はどちらでも良いが履歴書内で統一する
・最初に免許を書き、続いて資格を記入する
・免許・資格は正式名称で記入する
※応募職種に関連する免許・資格を優先して記入します。
※応募職種に関連したアピールができるなら、学習中の資格も記入してOKです。
※応募職種に関連のない資格(英検4級など)は書かないほうが無難です。
本人希望欄
・待遇面などについては原則的に「貴社規定でお願い致します」と記入する
・いくつもの職種を募集している企業に応募する場合、希望職種を明記する
・勤務時間に制限がある場合は「現在態勢を整えるべく努力しています」と加筆し意欲を示す
※細かい希望条件はこの段階では書かないほうが賢明です。
趣味・特技
・面接中に話題になる可能性もあるので、空欄にせず記入する
・趣味や特技から話が弾むこともあるので、興味がある程度ものでも記入しておく
※あまりに数が多いと「仕事より趣味を優先する応募者」とも受け取られかねません。
そのため趣味が複数ある場合は、いくつかに絞り込んで記入する方が望ましいでしょう。
履歴書全体で、文字の開始位置や余白の大きさをそろえると、より一層きれいに見せることができます。
5.まとめ
履歴書の仕上がりで必ずしも不採用になることはありませんが、特にCADオペレーターの場合は、誤字脱字がなく丁寧に書かれていることは最も重要です。
綺麗な字で仕上げられた履歴書は「正確な作業を行なうことができる」というCADオペレーターの仕事への姿勢にも繋がり、より一層好印象を与えることができるためです。
しかし、自分をよく見せたいがために学歴や職歴にウソを書くのはNGです。
もし少しでもCADを使って仕事をした経験があるのなら、志望動機と連動するように書いておくと、具体的な就業イメージを持つポテンシャルの高い応募者と判断されるでしょう。
また、派遣CADオペレーターの求人へ応募する場合は、特に即戦力を求められるため職歴の項目が最も重要となります。
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基本的なCADの操作技術だけでなく、履歴書の書き方や就職までしっかりサポートしてくれるので、はじめての方でも安心して通っていただけますよ。
学べるCADは、なんと業界トップシェアの「AutoCAD(オートキャド)」。AutoCADが操作できると、就職先の選択肢もぐんと広がります。
さらに授業で制作した課題は、そのままポートフォリオとして就活に持参できるので無駄がありません。
とはいえ、ほとんどの場合、就活に必要な資料は自分自身で一から用意しなくてはなりません。
CADオペレーターとしての職歴が浅い場合でも、志望動機をしっかりと記入しておけば、あなたのやる気や仕事への熱意が伝わりやすくなり、他の応募者と差をつけることができます。
このようにCADオペレーターにとって「志望動機」は転職成功のカギとも言えます。
この機会に、自分自身について振り返り、それをどのようにCADの仕事に活かすことができるのか?まずはじっくりと考えてみましょう。